「自分の気持ちに素直になること」がテーマの恋愛小説
6人の主人公によるそれぞれの恋愛が、じわじわと交わりながら展開していくストーリー。各々が抱える恋愛事情はさまざまで、登場人物達の関係性が明らかになっていくにつれて、物語は複雑に絡み合っていきます。
周りの人や世間に受け入れられなくても、相手を想う気持ちさえあれば希望があると信じたい切実さや、でも気持ちだけではどうにもならないもどかしさ。恋によって擦り切れた日常を少しずつ取り戻していく彼女たちの姿に、人の心の脆さと強さを感じます。
想いの正しさとは何か、恋の先にある愛について考えたいときに読みたい一冊です。